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映画『さなぎの猫』の舞台・佐柳島

映画『さなぎの猫』は、香川県多度津町の佐柳島で全編ロケーション撮影を行いました。

瀬戸内海に浮かぶ佐柳島は、「猫が飛ぶ島」としても知られる小さな島です。『さなぎの猫』では、島を単なる背景としてではなく、登場人物たちが暮らし、物語が進んでいく場所として撮影しています。

劇中には実在する場所も数多く登場します。ここでは映画への登場順に、主な撮影場所と劇中に映る佐柳島の風景を紹介します。

大天狗神社

映画の冒頭に登場するのが、島内にある大天狗神社(だいてんぐじんじゃ)と、その奥の院。

島では「だいてぐさん」「大天さん」とも呼ばれています。

『さなぎの猫』では、物語が始まる重要な場所のひとつとして撮影しました。

主祭神は天狗であること以外不明ですが、お参りすると失くし物を見つけてくれるという言い伝えがあります。

本浦港

佐柳島の本浦地区にある港で、周辺の防波堤は「飛び猫」の撮影スポットとしても人気。
長年にわたる港湾工事を経て現在の姿となり、1996年(平成8年)にフェリー化した「新なぎさ」が就航しました。

島を訪れる人にとっての玄関口であると同時に、『さなぎの猫』でも登場人物たちの島での日常を描く場所として登場します。

​このゲートから内側には島の時間が流れています。

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山路商店前

かつて本浦地区にあった島で唯一の商店だった山路商店(2025年閉店)の前の広場。
商店は撮影中はまだ営業しており、キャスト・スタッフの日常品の調達先でした。
大天狗神社のお参り道への鳥居があり、昔はここで盆踊りが開かれていました。

​現在の本浦港が開港するまでの旧港にも繋がる、かつての「中央広場」です。

くじわら岩

本浦集落の南端の海岸にある巨岩で、満潮時は海に囲まれているように見え、映画のオープニングクレジットにも登場します。
​島民は「くじわら」岩と呼称しますが、島外の人からは「くじら」岩と呼ばれることも。

その名の由来はクジラに似ているからとも、過去に藤原さんという人がここに漂着したからとも言われています。

​劇中では説明されませんが、作品のSF設定的にも重要なガジェットのひとつ。

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もともとは小学校だった建物を利用した島で唯一の宿泊施設。

「図書室」「資料室」など学校時代の雰囲気をそのまま活かした客室がノスタルジックで人気。

撮影中は女性キャスト・スタッフの宿泊場所、衣装・メイクの管理基地でもありました。
昼間は「喫茶ネコノシマ」としても営業しており、現在は島で唯一の商業施設となっています。

乗蓮寺

佐柳島の本浦地区にある真言宗乗蓮寺。
両墓制という一人につき二つのお墓を作る珍しい風習が残っています。

映画に登場するのは体のお墓である「埋め墓」の建つ区画。

乗蓮寺の周辺には魂のお墓である「参り墓」の区画も。

​近年は整備する人が減って、かつての整然と墓石が並ぶ風景は失われつつあります。

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州鼻

本浦地区から長崎地区へ向かう途中、本浦地区北端の八幡神社の前にある砂の岬。

読み方は「すばな」。
かつては全面がほぼ砂浜だったが、近年は環境の変化で波打ち際には石が多く流れ着き、中央部は草が茂り始めています。

​州鼻が無くなると島の南に隠れている河童たちが再び集落に現れるようになるという言い伝えがあります。

佐柳島郵便局

州鼻の前にある佐柳島郵便局は長らく閉鎖中ですが、劇中では主人公・靖の家を構成するロケーションのひとつとして使用しています。

『さなぎの猫』では、複数の場所で撮影した映像を編集によって組み合わせ、一つの場所として見せている場面もあります。

靖の家の大きな窓は佐柳島郵便局のものです。

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