映画『さなぎの猫』、海外レビューサイト「MIB's Instant Headache」で紹介
海外の映画レビューサイト「MIB's Instant Headache」に、映画『さなぎの猫』(CAT PUPA)のレビュー「Movie Review – Cat Pupa」が掲載されています。
以下、レビューの内容を要約します。

島に残ること、島を離れること
『さなぎの猫』は、「自分はどこに属するのか」「自分に合った場所を探すべきなのか」という問題を扱った作品である。
ただ、単により良い場所を求めれば幸福になれるという話ではない。 今いる場所に満足することと、自分に合った場所を探すことは必ずしも相反するものではない、と野村監督は考えているのかも知れない。
特に靖は、島への強い愛着を持ちながら、自分自身はそこから動こうとしない人物として興味深い。 花子には島を離れて自分に合う場所を探すよう勧めながら、自分は島に残り、亡くなった人々の記憶を守っている。 荒っぽい態度の裏には、他者を送り出しながら自分は残るという犠牲があるのではないか。また、周囲が外へ向かおうとする一方で、自分だけが動けないことへの苛立ちも感じられる。
出演者は、それぞれの役をしっかり演じており、心地良いアンサンブル感を生んでいる。 映像はショット構成のセンスに優れており、島を静かで牧歌的に見せることに成功している。
一方で、物語の情報が少ないことに加え、Amazon Prime版の字幕も不安定で、内容を追いづらい部分はあった。哲学的なテーマを描こうとするあまり少し背伸びしすぎた感もあり、もう少し遊び心や軽やかさがあってもよかったとも思う。
それでも、『さなぎの猫』には風変わりなSFとして人を惹きつける何かがある。野心的で、今後を期待させる作品だ。
(以上、要約終了)
海外で読まれる『さなぎの猫』
『さなぎの猫』は、香川県・佐柳島を舞台にしたSF映画です。
海外のレビューでも、SFとしての設定だけでなく、故郷や居場所、人と土地との関係から作品が読まれています。
このレビューが掲載されたのは2024年2月です。海外で『さなぎの猫』がどのように受け取られてきたのか、その記録のひとつとしてあらためて紹介しました。
『さなぎの猫』(CAT PUPA)
監督・脚本:野村有志
出演:浅雛拓、鳩川七海、一瀬尚代、野村有志
撮影監督・編集・製作統括:武信貴行
2022年/日本/88分



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