海外レビューで5/5 ― 『さなぎの猫』は“故郷をめぐる物語”としてどう読まれたか
海外メディア「The Daily Read」に、映画『さなぎの猫』(CAT PUPA)のレビューが掲載されました。評価は5点満点中5点。
以下、レビューの内容を要約します。

小さな島の騒動から、故郷を巡る物語へ
浜辺で、信じられないほどの現金が詰まった奇妙な丸いカプセルが発見される。こうした発見が4人の登場人物を結びつけ、小さな島の騒動は、帰属意識や変化、そして「故郷と呼ぶ場所」を巡る、より広い物語へと静かに広がっていく。
序盤は少し忍耐が必要だ。島の空気を描くため、物語の中心が動き始める24分頃までゆっくりと進んでいく。しかし、そこから先は最後まで完全に物語へ引き込まれた。
出演者の演技も素晴らしく、それぞれが物語をしっかりと支えている。
SF、それともファンタジー?
物語を動かす複製装置によって、本作はSFとして成立している。
その要素自体はうまく機能しているが、島にある神秘性や不思議さを考えると、完全にファンタジードラマの方向へ振り切っていたなら、さらに傑出した作品になっていたかもしれない。
驚きや神秘の要素はすでに作品の中にあり、純粋なファンタジーとして描くことも、島の魔法めいた孤立感によく合っただろう。
映像と佐柳島
一つひとつの場面は、芸術家によって丹念に作り上げられたように感じられる。 カメラアングルは素晴らしく、撮影全体の美しさが鑑賞体験そのものを高めている。
佐柳島の美しさも、単なる背景ではなく、その場所自体が息づく一人の登場人物であるかのように捉えられている。
英語字幕も自然で、物語は非常に追いやすい。
5点満点中5点
『さなぎの猫』は、美しく、幅広い観客が楽しめる映画だ。
アジア映画のファンだけでなく、芸術性を意識して作られた映画を好む人にも向いている。
映像美やゆっくりと積み上がるミステリーに加えて、笑える場面やしっかりとした娯楽性もある。
友人や家族と、もう一度観たい映画だ。
評価は5点満点中5点。
海外で読まれる『さなぎの猫』
『さなぎの猫』は、香川県・佐柳島を舞台にしたSF映画です。
今回のレビューでは、島の日常から始まる物語が、4人の登場人物を結びつけながら、故郷や帰属意識、変化をめぐる物語へと広がっていく点に注目しています。
また、映像表現や俳優の演技とともに、佐柳島そのものが一人の登場人物のように描かれていることも高く評価されています。
このレビューが掲載されたのは2026年9月です。
海外で『さなぎの猫』がどのように受け取られてきたのか、その記録のひとつとして紹介しました。
『さなぎの猫』(CAT PUPA)
監督・脚本:野村有志
出演:浅雛拓、鳩川七海、一瀬尚代、野村有志
撮影監督・編集・製作統括:武信貴行
2022年/日本/88分
原文:The Daily Read:Cat Pupa Review: Yuuji Nomura’s Visually Stunning Island Sci-fi



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