85秒の短編SF映画『逢坂みどりのアフター5ルーチン』、米国の文化評論家Clarkisha Kent氏がレビューを公開

米国の作家・文化評論家Clarkisha Kent(クラーキシャ・ケント)氏が、自身の批評メディア「Read For Your Lives」にて、短編SF映画『逢坂みどりのアフター5ルーチン』(監督:市位謙太・武信貴行)のレビューを公開しました。
Kent氏は、Entertainment Weekly、ESSENCE、HuffPostなどへの寄稿歴を持つ作家・文化評論家。映画やメディアにおける黒人女性・有色人種女性の表象を評価する「The Kent Test」の考案者で、著書『Fat Off, Fat On: A Big Bitch Manifesto』でも知られています。

レビュー概要
以下、レビュー本文を要約して引用します。
『逢坂みどりのアフター5ルーチン』は、私がこれまでレビューした中で初めての、極めて短い映画です。 何を期待すればいいのか分からず、予備知識もないまま鑑賞しましたが、結果的にはそれがよかったと思っています。 私は以前から、時間という不確かな概念やバタフライ効果を扱う作品に惹かれてきました。 30代を生きる今、人生で「次に何をするか」を決めるときの重圧はよく分かります。交差点に立つみどりからも、まさにそのプレッシャーが伝わってきます。 みどりが交差点に到着すると、頭上の時空が裂け、時間が急激に伸び縮みし始めます。回転し、加速し、歪んだ時計が次々と彼女の顔に重なります。360度のカメラワークは、この異常な時間の亀裂がもたらす混乱や方向感覚の喪失を、観客にも体験させようとするものです。 周囲では高層ビルが建ち並び、木々が成長していくのに、みどりだけは動かずに立ち尽くしています。 これほどのプレッシャーを感じたら、吐き気がするか、少なくともひどいめまいを覚えるでしょう。 やがて、みどりは二つの未来と正面から向き合い、ひと呼吸置いて微笑み、前へと歩き出します。 彼女は、自分にはまだ時間があると気づいたのではないでしょうか。 そして、時間という概念だけに、これからの人生を決めさせないことにしたのだと思います。 あえて批評を述べるなら、もっと長い作品だったらよかったのに! みどりがこのあと何を選ぶのか、知りたくなってしまったからです。 もちろん、それが作品の主題ではないことは分かっていますが(笑)。 私はこの作品をとても楽しみました。これからも市位謙太監督と武信貴行監督の作品を観ていきたいと思っています。
作品について
『逢坂みどりのアフター5ルーチン』ルーチン1~未来を散歩する~は、丹下真寿美主演、市位謙太・武信貴行共同監督による上映時間約85秒のノンバーバルSF短編です。
これまでにRoshani International Film Festivalで審査員特別賞および最優秀SF監督賞、London Movie Awardsで金賞、ミラノの映画賞で銀賞を受賞。アムステルダムの映画祭では主演女優賞部門のファイナリストに選出されています。 現在、ルーチン2~奏でてみる~、ルーチン3~何もありません~も製作中。
レビュー全文(英語)
Clarkisha Kent / Read For Your Lives
Bite-Sized Reviews: On Midori Osaka’s After 5 Routine and the Urgency of Time and Choice
■作品情報
『逢坂みどりのアフター5ルーチン』ルーチン1~未来を散歩する~
監督:市位謙太/武信貴行
出演:丹下真寿美、ナードギャルちひるんるん ほか
音楽:浜間空洞
スタッフ:飯阪宗麻、保東拓生、門田真一、ルーデルマン大地
形式:ショート/SF/ノンバーバル
上映時間:1分25秒
製作:U.M.I Film makers/FunMake



コメント